少子高齢化や核家族化が進み、人々の暮らしが大きく変化する中で、「お墓の承継者がいない」「未来の管理に不安がある」といった声は、もはや特別なものではなくなりました。
私たち永代供養墓事業協同組合は、こうした現代社会が抱える静かな、しかし切実な課題に寄り添うために、相互扶助の精神のもと設立された団体です。
事業を通じて一人ひとりの不安を「安心」に変えていくこと。それが私たちの第一の社会的責任であると考えると共に、事業で培った専門知識やネットワークをより広く社会へ還元していくことも、同じく重要な使命であると確信しています。
このページでは、私たちが未来へ「安心」の輪を広げていくための、地域や社会に向けた取り組みの一部をご紹介します。
【企業の理念・哲学】なぜ、社会貢献活動をするのか?
地域・社会への想い
私たちは、少子高齢化、核家族化、そして人々のライフスタイルの多様化という、現代社会が直面する大きな変化のただ中で事業を営んでいます。かつて当たり前であった「家のお墓」の承継が困難となり、「お墓をどうすればいいのか」「無縁にしてしまうのではないか」という、声なき不安が社会の中に静かに広がっていることを、私たちは設立当初から痛感してまいりました。
私たちの存在意義は、この社会的な課題そのものにあります。したがって、事業を通じて得た利益や知見を社会に還元することは、私たちにとって特別な活動ではなく、本来果たすべき「責任」そのものであると考えています。お墓の問題で悩む人々を減らし、未来への「安心」を一つでも多く社会に生み出すこと。それこそが、私たちを育ててくれたこの社会への、何よりの恩返しであると確信しています。
企業理念との接続
私たちの設立趣意書には、「組合員の相互扶助の精神に基づき、組合員のために必要な共同事業を行い、もって組合員の自主的な経済活動を促進し、かつ、その経済的地位の向上を図る」ことが目的として掲げられています。この「相互扶助」の精神は、組合員間だけにとどまらず、私たちが向き合う地域・社会全体へと向けられています。
私たちの事業は、永代供養墓という形を通して、個々人の切実な悩みに寄り添うことです。そして社会貢献活動とは、その事業活動で培った専門知識や技術、ネットワークという「強み」を、より広く社会全体のために役立てていく、いわば私たちの理念の延長線上にある活動です。
お墓の専門家として、供養の文化を次世代へ伝え、無縁となってしまったお墓の問題に直接向き合い、誰もが心安らかに未来を迎えられる社会を築くこと。事業と社会貢献活動を両輪としながら、この使命を果たしてまいります。
未来へつなぐ「安心」の無料相談会
「このお墓、将来どうしよう…」
少子高齢化や核家族化が進む現代において、そうした不安は、誰にとっても他人事ではありません。しかし、専門的な知識がないために「誰に」「何を」相談すれば良いかわからず、多くの方が一人で悩みを抱え込んでしまっています。
そんな、声に出せない不安に一つでも多く寄り添いたい。その想いから、私たち永代供養墓事業協同組合では、お墓や仏事に関する無料相談を随時実施しております。
一人で悩まないで。専門家が、あなたの水先案内人になります。
ご相談にいらっしゃる方は、皆様、緊張や不安の面持ちでいらっしゃいます。私たちは、そのお気持ちをしっかりと受け止め、まずはお話を一つひとつ丁寧にお伺いすることから始めます。
お墓の建立や墓じまいの実務知識はもちろん、法律的な手続き、各宗派のしきたりの違いまで。私たちは、組合ならではの専門知識を最大限に活用し、複雑に絡み合ったお悩みを整理するお手伝いをいたします。そして、中立的な立場で、ご相談者様にとって最適な選択肢は何かを一緒に考え、具体的な次の一歩を踏み出すための「水先案内人」としての役割を担います。
長年、胸につかえていたお悩みを打ち明け、相談が終わる頃には「目の前が明るくなりました。もっと早く相談すればよかったです」と、晴れやかな笑顔に変わられる瞬間。それが、私たちの活動における何よりの喜びであり、原動力となっています。
2000件以上のご相談が、未来の「無縁墓」を一つ減らす力になる
この活動を始めてから、お電話やメール、ご来訪を合わせて、これまでに2000件以上のご相談をお受けしてきました。
ご相談者様の漠然とした不安が、具体的な「次の一歩」へと変わること。それは、単に個人の悩みが解決するだけでなく、未来の無縁墓を一つ減らし、日本の供養文化を健全に次世代へつないでいくという、大きな成果に繋がっていると信じています。
「誰にも言えなかった悩みを、親身に聞いてもらえて本当に救われました」
「おかげで、長年の胸のつかえが取れ、夜もぐっすり眠れるようになりました」
私たちに寄せられる、こうした数多くの感謝のお言葉こそが、この活動の価値を証明してくれる、何よりの評価であると考えております。
もし、あなたやあなたの周りの方が、お墓のことで少しでもお悩みでしたら、どうぞお一人で抱え込まず、お気軽にご連絡ください。私たちが、必ずお力になります。
>> 無料相談について詳しくはこちら
「あの人へ、想いを届けるお手伝い」プロジェクト
「ご先祖様や、先に旅立たれた大切な方に手を合わせたい」
その切実な想いがありながらも、ご高齢や身体の不自由さから、お墓参りに行けずにいる方々がいます。当組合では、そうした方々の想いをかたちにするお手伝いとして、お墓の清掃・お参りのサポート活動を、安価またはボランティアで提供しています。
心のつかえを、安らぎへ。
お墓参りに行けないことは、単に物理的な問題だけではありません。「ご先祖様に申し訳ない」という罪悪感や、「お墓がどんどん荒れてしまう」という焦燥感は、年月の経過と共に心の大きな負担となっていきます。
私たちは、この活動を通じて、そうした心のつかえを少しでも取り除きたいと考えています。身体的な理由によって、ご先祖様を敬う気持ちや大切な人を想う心が妨げられることのない社会へ。誰もが心の安らぎを得られること、そして大切なお墓が無縁化していくのを防ぐ一助となること。それが、この活動の目的です。
専門家として、代理人として、心を込めて。
この活動は、地域の社会福祉協議会や地域包括支援センターと連携し、本当に支援を必要とされている方々へお届けしています。
お伺いするスタッフは、単なる作業員ではありません。お墓の構造を熟知した専門家として、墓石を傷つけることなく安全・丁寧に清掃を行うことはもちろん、ご依頼者様の「代理人」として、一つひとつの所作に真心を込めます。
活動後、ご依頼者様のご自宅や施設へお伺いし、きれいになったお墓の写真をお見せしながらご報告する時間。それこそが、この活動のハイライトです。
「ありがとう、本当にありがとう。これで、やっと安心できます」
安堵の表情で、涙ながらにそう仰ってくださる瞬間、私たちはご依頼者様の想いを確かにつなぐことができたと実感し、この活動への誇りを新たにします。
ひとつの「ありがとう」が、お墓と社会の未来を守る。
この活動は、ご依頼者様の心の負担を大きく軽減するだけでなく、定期的にお墓を清掃し人の手を入れることで、大切なお墓が荒れて朽ちていくのを防ぐことにも繋がっています。
「足が悪くなってから、何年もお墓参りに行けず、ずっと心苦しい思いでした。こんなにきれいにしていただき、ご先祖様も喜んでいると思います。本当にありがとうございました」
私たちに寄せられる、こうした感謝のお言葉の一つひとつが、この活動の価値を証明してくれています。私たちはこれからも、一人ひとりの想いに寄り添い、お墓と社会の未来を守るお手伝いを続けてまいります。
墓じまい、そして「家族の物語」が始まるお手伝い
墓じまいは、決してご先祖様との繋がりを「終える」ための作業ではありません。私たちは、それがご自身の家の歴史と向き合い、家族の物語を未来へとつなぐ「始まり」の時間になるよう、お手伝いをしています。
「終える」のではなく、「知る」ために。
お墓には、建立した人々の想いや、そこに眠るご先祖様の生きた証が刻まれています。しかし、墓じまいをすることで、その大切な記憶が誰にも知られることなく、永遠に失われてしまうのは、あまりにも寂しいことです。
私たちは、墓じまいを、家族のルーツを再発見する貴重な機会と捉え直したいと考えています。この活動を通じて、一人ひとりが自分の家の物語を知り、ご先祖様への感謝を新たにする。そして、その物語を誇りをもって次の世代へと語り継いでいける。そんな未来を目指しています。
一文字に、百年の物語。専門家と繋ぐ、時を超えた旅。
墓じまいの現地調査では、ご依頼者様と一緒に、風化して読みにくくなった墓石の文字を丁寧になぞっていくことがあります。長年の経験から、年代ごとの特徴を読み解き、そこに刻まれた意味を探る。それが、私たちの専門性です。
そして、これまで誰も読めなかった文字から、知らなかったご先祖様の名前や生前の職業が判明した瞬間、「うちの先祖は、こんな人だったのか」と、ご依頼者様の目が輝きます。ご自身の苗字と、そこに連なる人々の歴史が、一本の線として繋がる感動的な瞬間です。
さらに詳しい調査が必要な場合は、地域の郷土史家、古文書の専門家、戸籍調査のプロである行政書士など、私たちが持つ強力なネットワークの中から、最適な専門家へと「橋渡し」をいたします。
受け継がれる、新たな「家の宝物」
この活動を通して、墓じまいは単なる「お墓の整理」から、自身のアイデンティティを再確認する「尊い時間」へとその価値を変えます。これまで知られていなかった家族の歴史が掘り起こされ、それは次の世代へと語り継ぐべき、新たな「家の宝物」となるのです。
実際にこのサポートをご利用されたお客様からは、心からの感謝のお言葉をいただいています。
「墓じまいをすることに、どこか寂しさを感じていました。でも、この機会に先祖のことを知り、子供や孫に『うちは昔、こんなだったんだよ』と話すことができました。最高の供養になりました。」
私たちはこれからも、お墓に眠る一つひとつの物語に敬意を払い、それが未来へと受け継がれていくためのお手伝いを続けてまいります。